神様のないた日
2008年 08月 28日
『神様のないた日』(はしもとみお著)という絵本。
2007年度のタリーズ・ピクチャーブック・アワード<お客様賞>に輝いたそうです。
たまたま座った席の近くにカフェ・グッズのラックがあって、そこに見本として自由に
読めるようになっていたので手をにとりました。
白黒模様の猫と、彼が“神様”と呼ぶ、みの虫の物語。
子供向けかな~、なんて思いながら読み進めていくと、含蓄に富んだ、ある種哲学的な
絵本でした。
・・・・このせかいのいきものは、なみだが育てているんだ。
ぼくも、いろんなひとのなみだで、
ここまで育ってきたんだろう。
ぼくのなみだで、なにがそだつかな?・・・・
悲しいことがあっても、そこから生まれる『何か』がある。 悲しみや涙で、育つものもある。
なんか、グッときました。
そして、最後のページ・・・・。
ハッとする結末、そして涙がじわり・・・。 カフェの席で、おもわずウルウルきてしまいました。
陳腐な“泣ける本”ではなく、あとから深くボディ・ブローのようにきいてくる静かな感動。
是非、タリーズ・コーヒーに行ったら、この本を手に取ってください。
大人の人に是非読んでもらいたい絵本です。
■作者のはしもと みおさんはなんと木彫りの彫刻家!!
名古屋のタリーズ・コーヒーには作品が飾られているとか。
http://sakae.keizai.biz/headline/750/
私もキャット・カービングをやっているので、勝手に縁をかんじてしまいました。
はしもと みおさんのHPです↓
http://kirinsan.awk.jp/